こんにちは、凜(りん)です!
今回はコミック最新刊、幸色のワンルーム8巻のネタバレと感想をまとめていきたいと思います^^
8巻ではお兄さんの過去が明らかになりました!
ではまずネタバレからです。
お兄さんの名前と過去
お兄さんは、ある河川敷の橋の下に捨てられていた赤ん坊だったんです。
段ボールの中に数枚のオムツと一緒に入れられていました。
その赤ん坊を見つけたのがホームレスの太田という人物。
太田は拾った赤ん坊を育てることを決めました。
ちょうど春に拾ったということで、赤ん坊は「ハル」と名付けられました。
太田はホームレスなので家は無く、河川敷の橋の下で、同じようなホームレスの仲間と小さな集落を作り生活をしていました。
ハルもその集落の中で大人たちに交じって生活。
巻拾いでお金を得たり、ゴミ捨て場から毛布や段ボールを探して拾い、寒さをしのぐ日々でした。
ハルは自分を拾って育ててくれている太田のことを「父さん」と思っているけど、「父さん」と呼ぶことができずにいました。
照れくさい気持ちに負けてしまったり、素直になれなくて、呼ぶことができなかったんです。
缶拾いをしたり、毎日の食べ物もあてにならない生活を抜け出して、自分を育ててくれたホームレスの太田と、二人で幸せに暮らしたいとハルは考えるようになりました。
ハルは太田と幸せに生きる為に家を手に入れることを決めます。
名前を「幸(さち)」にした理由
お兄さんが幸を「幸(さち)」と名付けた理由も明らかになりました。
お兄さんは、ただ幸せになりたかった。
太田こと、父さんと幸せに過ごしたかった。
生きていて良いと肯定されたかった。
ただそれだけで、その為にもがいていたんです。
お兄さんはアルバイトでお金を貯めて、太田と住むアパートの部屋を借りました。
遂にずっと願っていた「家」を手に入れたんです。
そこで太田と二人で幸せに生きていくんだと思っていたのに、それができなかった。
幸せになるためにずっと頑張ってきたのに、叶わなかった。
太田とお兄さんの関係も変わってしまい、太田の中でのお兄さん自身の存在も変わってしまった。
お兄さんの存在意義というか、生きている意味が分からなくなってしまったんですね。
幸の母親
今回、幸の母親が実母と電話で会話するシーンがありました。
幸の母親も実母からひどい扱いを受けていました…
母親の実母なので、幸からしたら祖母にあたる人物ですね。
幸の母親には兄と姉がいるようで、兄は医者、姉は弁護士とのこと。
兄姉はこんなにすごいのに、なんでお前は学歴も資格も無い、ただの専業主婦なんだと責める実母。
誘拐事件のせいでマスコミが家に来ている、本当に迷惑、迷惑料をもらいたいくらいだ。
今月の仕送り早く振り込みなさい。
こんな風に結構ひどい言葉で責め立てる祖母。
でも最大級のひどい言葉は…
「あなたがこの家に生まれたことが私の人生最大の失敗」
幸の母親の心の闇の部分は、実母の影響だったんですね。
警察に松葉瀬の動きがバレそう
桐山巡査部長が幸の誘拐事件の件で、松葉瀬が何かしら動いていることに気付きました。
以前、松葉瀬が桐山に調査依頼した車のナンバーが、誘拐犯が購入した車として桐山の部下から報告が上がってきたのです。
当時、松葉瀬は浮気調査とごまかして車のナンバーを桐山に伝えていました。
松葉瀬と誘拐事件の関係に気付いた桐山は部下に「調べてほしい人物がいる」と言います。
調べてほしい人物は、きっと松葉瀬さんのこと。
これからどういう展開に続いていくのかハラハラします!
感想
お兄さんが泣いた
8巻で、お兄さんが自分が抱えていた本当の望みに気付きました。
その望みというのは「ただ幸せになりたかった」というとてもシンプルなもの。
それに気づいた瞬間、お兄さんの目に涙があったんですよ!
感情を出さない、人に踏み込まない、自分の中に人を踏み込ませない、そんなお兄さんの姿勢が崩れた瞬間を見た気がしました。
そして自分が「幸せになりたい」と、本当はずっと願っていたことにお兄さんが気づいた瞬間、感動しました!
なんだかお兄さんの気持ちに触れられたような気がして…
これからのお兄さん、なんだか変化がありそうですよね^^
幸が「生きたい」と思った
そして幸にも大きな変化がありました。
幸が、もう「死にたい」と思わなくなったんですよ!
これまでの幸といえば、あんなに何もかも諦めていたのに…
その幸が過去の自分と、自分が抱えていたものに向き合うことができて、それらを受け止めることができたんです。
幸の心の成長を目の当たりにして、嬉しくなりました!
そして嬉しかったことがもう一つ。
幸が「お兄さんと一緒にいるために」「生きたい」と思ったこと。
利害とか損得とかを抜きにして。
幸の気持ちで「一緒にいたい」という答えが出たことが嬉しかったです!
そして感動しました!
幸とお兄さん、2人の関係も少しずつ変化していって、少しずつ進んでいく2人。
これからの展開がなかなか読めませんが、とにかく私が思うことは、2人に幸せになって欲しい!!